ストーカーに頭を悩ませる人は多いものです。被害に遭っている人はこれまで何度もメールアドレスや連絡先を変えてみたり、SNSのアカウントを変えたり、時には相手に嫌われるような行動をとってみたりしたでしょう。しかしこれらの行為は相手を刺激して、逆にストーカー行為がエスカレートすることもあるのです。そこで改めて、ストーカーの心理を解説しながら「してはいけない」対策について説明します。

まず知りたい?ストーカーの心理や特徴とは


元彼・元カノ・元友人など、ストーカーには色々いますが、彼らには共通した性格や特徴があります。一言でいうと自分が一番かわいい自己愛の塊です。自己愛の強い人は往々にして自尊心やプライドも人並み以上に高いものです。

自尊心は本来、自分のために前向きに頑張れるエネルギーになるので、適度ならあっていいものです。しかし彼らのそれは度を越しているし、頑張る目的もあくまで「自分のプライドを守るため」。しかも彼らの行動原理は自分をよく見せたい、他人に負けたくない、自分だけは立派でいたい……といったものからきているようです。とはいえ実力が伴わないこともあります。そういった時には相手を落とし責め立てることで、自己満足を得る傾向もあるでしょう。
また自分が大好きなので、基本的には他人に興味がありません。ですから初対面、つまり最初の「どうでもいい人」という段階では気さくで人当たりよく親切で、仕事なども完璧にこなそうとする傾向があります。

そんな彼らがどうやってストーカーになるのか?それは彼らがプライドを傷つけられた、バカにされた、ないがしろにされたと感じた時に始まります。被害者にそのつもりがなくても、彼らがそう感じたら逆恨みが始まるのです。
彼らが何より嫌うのは、自分のプライドを傷つけられることです。初対面では優しく見えても、関係が深まってくると彼らの間に色々な疑念が生まれるようです。「あいつはどこに行くんだ?まさか他の男と?」とか、また「楽しそうにしているのが許せない」などといった怒りもわくでしょう。だから束縛するしひがみっぽくもなるのです。
自分が安心したいがために相手の行動をコントロールしたいのがストーカーの特徴でもありますが、関係が深まると人の色んな面や行動が見えてくるので、徐々に把握しきれなくなってきます。

こうなると彼らはストーカーになっていきます。彼らは完璧主義なところがあるため、相手の行動や情報を完璧に把握しなければ気が済まなくなります。またプライドが以上に高いことから失敗や挫折を極端に嫌います。ですから自分の非を認めることはせず、独りよがりの勝手な思い込みでも「俺に恥をかかせるお前が悪い」といった思考をします。

連絡先を変える?こんなストーカー対策はダメ!


では実際に、ストーカーに対策するにはどうしたらいいのでしょうか。それには彼らの心理や傾向を踏まえることが大切です。ストーカーになりやすい人は以下のような傾向があります。

  • 行動の動機はプライドを守るため
  • 完璧主義である
  • 自分が悪いと思っていない
  • 嫌われているとも思っていない
  • 自己愛・自尊心が強い
  • 支配欲が強く束縛したがる

こういった性格の人は、相手の動向を細かくチェックし把握したがる傾向があります。また手っ取り早く自己愛をくすぐられない、いわばコントロールしにくい相手には興味が持てません。さらに自分は悪くないと考える傾向があるので、あらゆることを自分の都合のいい方に考える傾向があります。

それらを踏まえるとまず、突然連絡を絶ったりアドレスを変える、こっそり引っ越しをするなどストーカーから逃げる行為は彼らを刺激することになります。相手の行動が把握できないと、その完璧主義ゆえに「もっと詳しく調べあげてやる!」と逆にストーカー魂に火をつけてしまうことになるでしょう。

また連絡が取れないことでストーカーの不安や不満が高まっていきます。彼らは自分に問題があると思っていないため、突然目の前からいなくなると「悪い奴に騙されているに違いない」といった妄想も抱きます。そうなると彼らが疑わしいと思っている対象にまで攻撃が及ぶことがあり、他人にも迷惑をかけることがあります。
さらにエスカレートすると暴力事件にもなるでしょう。長い間連絡が取れずに怒りやストレスを頂点まで溜め込まれた状態で次に会ってしまったら……恐ろしい事態が想像できるのではないでしょうか。そういう意味では適当にメールでも送らせておいた方がまだましなのです。

反撃したり、嫌われようとしない


「はっきりした態度をとれば分かってもらえるはず」と、わざと嫌われるような態度をとったりストーカーの悪口を言いふらしたりすることもあると思いますが、これも逆効果になります。
ストーカーが逆上するのは、相手を思うようにコントロールできなくなった時や「バカにされた」と感じる時です。彼らはプライドが高いので、それを逆なでするようなことをしてしまうと、より被害が拡大することがあります。そうなるとストーカーは自分が上である、支配者であることを証明したいがために暴力や最悪の場合は殺人事件にまで発展してしまうことがあります。

また、完璧に相手を把握しておきたいという傾向もストーカーにはあるため、被害者にはあらゆる形のアプローチをしてきます。これは情報収集のためです。その時の反応によって「こうするとこういう反応をするのか、これはどういう心理なのかな?」と被害者の性格などを分析したり、その後の行動によって新たな情報や人間関係を知るためでもあります。そこで反撃などをすると、彼らに情報分析の材料を与えてしまうことになります。ストーカーにとっては反撃や嫌悪感を向けられることすらも大事な情報源なのです。

さらにストーカーはすべて自分の都合のいい方に考える傾向があります。ですからいくら嫌悪感からの行動とはいえ、自分のためにあれこれ行動している被害者を可愛らしく感じてしまい、余計しつこくされることもあります。

いきなり警察に相談しない、素人なんてもってのほか


ストーカーは法律やモラルを無視して被害者につきまといます。しかも行動原理がストーカー自身の思い込みから来ていることが多く、手の打ちようがない時もあります。そこで暴力事件など被害が大きくならないように第三者に相談することは重要です。しかし注意点があります。

  • 友人など素人に何とかしてもらおうとしない
  • いきなり警察に相談しない

まず友人などに相談するだけなら構いません。しかし中には「俺が話をつけてやる」などと真っ先に行動されてしまったり、相談したことを噂として広めてしまう人がいます。そういった場合ストーカーの怒りを買うことがほとんどです。また思い込みが強いのもストーカーの特徴でもあるので、自分を攻撃しようとしてくる第三者の存在を知ると「あいつは騙されているんだ」と思い、自分との関係を邪魔するものは許せない!といった思考がさらに強まってしまいます。そこでもっと行動をコントロールしていかなければと、ストーカー行為がさらにエスカレートすることがあります。

また警察に相談することも同様です。彼らは自分が悪いことをしているとは思っていないため、警察が介入しているということを知ると「誰が仕向けたんだ」「自分をはめようとしている」と疑心暗鬼になるようです。そこでこうなった原因を自分以外の人間に求めます。となると一番関係が深い(と思われている)被害者に攻撃の手が伸びることがあります。

もちろん実際に被害がある時はすぐに通報しなければなりません。ですがまだそれほど攻撃的でないのなら、まずは探偵社などストーカー専門の機関に相談した方が安全でしょう。

まとめ


ストーカーになる人は思い込みが強く、完璧に相手の情報を把握したいという願望も大きい傾向があります。また自分が悪いと思っておらず、物事を都合よく考えることもあります。そういった相手に突然消息を絶つ・嫌われることをする・警察や素人に相談するということはかえって逆上されたり、新たな疑惑や情報を与えるきっかけにもなりかねません。
しかし自分一人でストーカー問題を抱え込むのは危険すぎます。まずは無料相談を受けつけている探偵社など、プロの相談機関を利用してみるのも一つの方法です。